金曜日, 10月 21, 2011

工房からの風














      2011 ニッケコルトンプラザ ” 工房からの風 ”




10月中旬千葉市川にある日本毛織の敷地内に建てられているニッケコルトンプラザ(ショッピングモール)の野外会場で各地からのものづくりの作家50人によるクラフト展が行われました。 (主催 ニッケコルトンプラザ)











初日は雨と風で人出もいまいちだった様ですが、二日目は真夏を思わせる様な暑さの中、陶器・ガラス器・金工・布・木工・漆器・革など様々な素材のクラフトが個性いっぱいに盛り沢山展示即売されました。




半そでで充分な一日・・・。




また各分野のワークッショップも沢山の参加者で楽しそうに盛り上がっていました!

ここ「羊の工房 パオ」さんはその場で2種類の毛糸を紡いて1本の糸にする体験ワーク「アートヤーン 変わり糸作り」をさせてくれます。 まずは見本を作家身ずからやって見せてくれます。











見学者とのやり取りも笑いあり、で楽しいものですね。 とても明るい方でした!
紡いだ毛糸を販売しているショップです。

可愛い・・・! 思わず声があがってしまうチャーミングな陶器 金子佐知子さんのショップです。
このコルトンプラザの庭は半分がコンクリートの広場で、奥は植物を植えた花壇がある土の庭になっています。  出展者はどちらでも好きなところにショップを出す事ができるそうです。   こんな暑い日はひんやりと涼しげな奥の土庭園は気持ちいい感じです。





 


吉田慎司 さんの「ほうき屋」 こちらも体験ワークができ、ほうきを作ります。

ほうきの材料は この庭にも栽培している「もろこしほうき」の穂先をつかいます。束ね方やほうきの枝が違うだけで様々な雰囲気が愉しい!!   ■右が「もろこしほうき」 ほうきの材料です。












  ニッケ鎮守の杜
昭和初期に建立された神社を中心に、風土と響きながら庭づくりを進めています。「手仕事の庭」と名づけられた花壇では、藍・和棉・和紙にまつわる植物を育て、ワークショップも行います。  秋の2日間、庭の恵みに包まれて、「工房からの風」が開かれます。
庭にある、 織ひめ神社です。(右)






  ワークショップ
菅原博之 「南京ぼうで木のバターナイフとパンプレートを作ります。(右)

■菅原わかこ 「小さな3つの木の家作り」をします。

■藤武美輪 「革と麻布のキーホルダに刺繍をする」 (右下)
















なんとも可愛いフエルトの靴!!     そーっと飾っておきたい癒しの靴!!
手づくりの温もりがそのまま伝わる幸せな時間・・・・・・。ホッ






カラフルにひらめく染め「akanene」さん。  「うつわくらぶ京」でもお付き合いのある信楽の清岡幸道さんにもお会いしてきました。  信楽からはおひとりの参加の様で接客でお忙しそうな中お話をしてくださいました。 大きなポットを頼んでいるので出来上がりが愉しみですが、時間がかかるみたい。 http://www.utsuwaclub-kyo.jp/artist_info.php/manufacturers_id/63
















面白いのが「万華鏡」でした。 ガラス板の上に色七宝をデザインして載せ低温で焼いたのがこの外装に成ります。 中は3枚のガラス板を組反射によって繰り広げられる不思議な世界万華鏡です!       さまざまなビーズを組み合わせゆっくりと流れるオイルの中で広がる二度と出会わない瞬間の美しさは時間を忘れてしまう程、愉しく・面白く・美しい!! 私も作ってみたくなりました。



金工作家の田中俊介さんのショップには沢山の人が立ち寄っていました。 手頃に買い物できるスプーンや茶さじを私も買ってきました。  彫金坦金の銅鍋はお見事にまん丸で温かなシチューが美味しそうに見える素敵な作品です。



陶器の金井啓さんや照井壮さんや今回の東北震災に遭われて現在瀬戸に移住され御苦労された陶磁器のスエトシヒロさんや ガラス作家 沖澤康平さんのショップが出していました。 シャープなうつわのライーンに象嵌を施したスエトシヒロさんのうつわ。








ひとどおりみたらお腹がすいちゃいました。 もう2時半です。  温うどんにかき揚げとおにぎりで食欲の秋をいただきまーす! (笑)





  *写真をクリックすると写真が拡大されます。






木曜日, 6月 30, 2011

「堂本正樹&大西康弘 展」 根津・谷中散策!!

           「 堂本正樹 & 大西康弘 展 」  土と紙

只今 堂本正樹さんのこの個展の新作が入荷しております 「うつわくらぶ京」を見てください!!                                                                                根津 ギャラリー汐花 6/14~6/26                   










 信楽の 堂本正樹さんから学生時代からの友人のカメラマンとの二人展のお知らせを頂き、在廊の最終日に訪問してみました。

堂本さんとは今年の1月以来久しぶりです、新作を拝見して得意の粉引きにルレットのレースの様にあしらう紋様や飴釉のうつわや急須にも挑戦してまた新たな堂本アイテムを拝見してきました!   東京での作品展は多分初めてではないでしょうか?!  


コバルトや粉引きの小花瓶もいろいろあり迷ってしまう程です。  ちょっとしたテーブルに小花を生けても可愛いでしょう!
人気の菊形皿や花紋様の皿・鉢や横彫のうつわやカップなども展示してありました。
また何点か注文してきました!






友人の大西康弘さんの写真もモノクロで雰囲気があり陶器と写真との対照的な表現ですがそれぞれが引き立て合って存在している空間を感じました。




                                                           日常の手ざわり

”陶器と写真”ーーーーふたつの異なる表現でひとつの展示会をカタチづくる。

お互いの思うを採りながら、少しづつカタチを紡いでいく作業の中で、密方感覚は片方はシャッターを切った瞬間から(過去)が(はじまっていく)メディア、もう片方は(使われていく)中から(完成)へと近づいていく行為、という事。        そんな単純な事を再確認した次第です。____________「土と紙」。

このタイトルが決まった時に、やっとその本質がひとつ見えて気がしました。

それがそれぞれに、時間の経過が異なる表現だからこそ、その中から交わる接点を見つけ出す。                 その感覚を意識しながら日々土にふれ、ファインダーを覗きたいと考えます。      そうしたお互いの表現が入り混じる中から、ふいにふと立ち現れる(日常の手ざわり)。      そんな展示会です。     堂本正樹 陶器 ・ 大西康弘 写真。










 












                                                            堂本さんの作品展が開催された根津界隈は大正や昭和初期の建物やその建物を使った今風の雑貨屋さんやカフェや手づくりバックなどのおしゃれなおみせが点在する昭和レトロな街並みなんです。   根津から谷中・西日暮里界隈を歩いてみました。
昭和初期の佇まいのままを残して「染色 丁子屋」手ぬぐいを商いにしている粋なお店です。 ちょうどフランス人の観光客が2.3人珍しがって写真を撮っていました。 外国人から見るとどの様に感じるのでしょうか?「風情? 趣? 古い? わび?さび?・・・・とか??」  私も手ぬぐいを何枚か買い求めました。


この暑さで喉もお腹もすいたので一休み・・・ギャラリー裏にあるカフェ「蒼い月」でランチを頂く。 ここはオーガニック野菜を中心に手づくりパティやカレー・ライ麦パンをランチに出している美味しいカフェでした。





私の注文した 「ライ麦パンと手づくりパティとスープ・サラダランチ  1050円」 ご馳走さま!! スープが先に出てきたので頂いちゃいました。 サラダをパンとパティにはさんでいただくそうです・・・・パティもパンもしっかりしています・・・・美味しかった!

店中には手づくりの皮バックや洋服やポストカードが展示販売しています、バックミュージックも癒させますね。 アンティック家具が素敵な癒されるカフェですよ!笑







これより坂道を登っていくと大名時計博物館や谷中の墓地方面にでます。






反対方面を散策してカフェで教えて頂いた「へびみち」に向かってみました。 梅雨どきなのですが東京の雨は少なく毎日ムシムシと暑さばかりが続きます。 32度ぐらい。 そんな中目を惹くのがこの時期あじさいの美しい色合いでしょうか!

↓丁子屋さんと隣接している「手打ち蕎麦屋」さんの古い佇まいです。







            えっ!?「へびみち」って蛇がでるわけじゃありませんよ。   車1台が通る程の道がくねくねと曲がりながら続く小道です。 レトロな木造のカフェや手づくり雑貨のお店が続くおもしろ道なんです。 日曜日でもあるのか散策の人たちが多かったですね。





このちゃぶ台にたたみ敷きの木造のカフェは満員でした。  お店の前から撮らせて頂きました。  昔あったパイプのイス・・・懐かしいー! コーヒー550円











こちらは手づくりバックや皮のサイフや雑貨がいろいろ愉しめるお店でした。


窓ごしに見えるのはミシンを掛けている店主さん・3店舗続いています。 「手づくり雑貨・洋菓子・ミシンを掛けている洋服店」。 お求め易い価格で販売されているので、買い物客も多かったです。   通りから覗いている方たちがいっぱいでした。   この界隈には文人も多く住んでいたようです。 結構緑の多い癒しみちです。















  大通りに出ると「さんさき坂」です、根津から谷中駅までのレトロバスが巡回しているんですよ。 便利! て言うかそんだけ観光スポットになっているんですね!驚きー。














       「平井履物展」から「朝日銭湯」や「レストランカフェ」の前を通り,谷中方面の「朝倉彫塑館」に向かってみました。


朝倉彫塑館は東京都台東区谷中にあり、明治から昭和の彫刻や彫塑家であった朝倉文夫氏のアトリエ兼住居を改装して美術館になっていますが、現在は耐震補強のため改装中で、休館になっています。残念!!



















                                                                  さんさき坂 の途中の千代紙を扱っている「谷中 いせ辰」の看板が目を惹きます。 おいらんの鮮やかな立て看板です。












ウインドーの中のカラフルな様子も可愛いですよ! うちわや手ぬぐい・千代紙製品もディスプレー・・・・・。
「和のうつわ 幸助太夫」によってうつわを拝見、益子の田村一さんのうつわが展示してありました。 趣ありうつわやさんです。 さんさき坂からこの界隈は寺町でとてもお寺が多いです。








朝倉彫塑館前を通って西日暮里に出る本日の目的の「堂本正樹展」を拝見、後の根津・谷中ぶらぶら散策の一日はおわりとしました。 知らない土地を散策するのも楽しいものですよ! 機会がありましたら是非散策楽しんでください。











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木曜日, 5月 26, 2011

震災後の益子陶器まつり

            ■震災後の益子陶器まつり

ゴールデンウィークの陶器まつり最終日5/5に益子へ行ってきました。  3月11日の震災後地震の影響がまだまだ続く益子・笠間では例年通りの陶器市ができるか?  またお客様が沢山来てくれるだろうか?  と心配していたそうです。











昨日まで温かかったのに5日はとても寒くて、コートが欲しい位の一日でした、それでも多くの人たちが陶器を求めて愉しんでいる最終日。

街中に現れた「日光下駄」のお店、なんかいいなぁ。
たたみ表を先に編み込みをして、下駄木の本体に載せる日光下駄。





こどもの時の七・五・三に履いた「ぽっくり」がたたみを敷いた様式のぽっくりだった事を思い出した、綺麗なハナオが付いていた・・・なんかいいなぁ・なんか懐かしい。    伝統工芸品・・・何代も長く伝承されるといいのにな。  日本には大切なもの・ずーと続いて欲しいものが沢山あるんだよね。 「ものづくり日本 がんばれ!」

メイン通りにある若い作家さんたちの作品が展示される「ギャラリー G+oo] 知り合いの作家さんたちのうつわも拝見して。


新しい展示のしかたや様々な作家の作品にお目にかかれるから、愉しい!



脇道やじゃりんこ道には若い作家さんたちの器屋がぞくぞく




カラフルなガラスシェードや可愛いフエルト作家の作品も。













益子はバナードリーチ氏と共に民芸運動を興した浜田庄司氏の住居がある、今は益子陶芸美術館として存在しています。 その庭先にある浜田庄司氏が使用していた登り窯にも震災の痕が色濃く残っていました。 







 付き合いのある作家の田村一さんが益子の震災痕の被害の写真を沢山ストックしていて見せてくれました。  登り窯・穴窯が崩れ沢山の陶器が割れ壊れた写真は痛々しい程残念でなりません!!




「ギャラリーもえぎ」さんでも大きな作品が随分被害にあったそうで、今回の地震の大きさを感じます。 まだまだ益子や笠間では小さな地震が今も続いています。



付き合いのある作家の加藤善道さんにも挨拶に寄ってみました。 彼の工房の2つの窯の内ひとつはちょうど作業中だったのですが、窯が倒れたそうで、恐ろしい思いをしたと話してくれました。 今はもう一つの窯で作業を進めているそうです。




益子陶器美術館の小さなギャラリーで益子焼を2代続けて作陶している作家の大塚一弘さんの個展を拝見して、浜田庄司氏が確立した益子焼の温かさに新たな風を感じさせる作風で頑張っていらっしゃる作家さんです。 ちょうどご本人がいらしたのでお話を伺いながら、拝見してきました。



遺跡広場では例年常滑からの作家さんたちがはるばる来ていて久しぶりのご挨拶だったり、また素敵な木工作家さんにも出会えて嬉しいです!







気になる作品をいろいろ拝見できて、夕方には益子をあとに帰ってきました。





こんなにも大変な日々ですが、作家さんや益子の方々みなさん力を出し合いながら良い物を作っていきたいエネルギッシュ さは変わらず燃えていることに触れて反対に力を頂いた様な一日でした!!  「がんばれ 益子!!  がんばれ 笠間!!」
 「ギャラリー陶庫」では益子焼の味わい深い萩原芳典個展を開催していました。












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