水曜日, 11月 01, 2006

福島新蕎麦三昧の旅

10月末を利用して、そろそろ新蕎麦と紅葉が綺麗な福島の旅を蕎麦好きな6人のお仲間と企画をたてました。
東京を朝8時に出発、一路東北路から喜多方へ。 と言うのも9月末に東京のNPOが主催した、喜多方の酒造「大和川」の利き酒会に出席したこの6人、新蕎麦の旅に大和川酒造をお訪ねすることを次期社長の若旦那に約束したのでした。
「酒蔵には手打ち蕎麦屋もありますので、是非ご賞味くださいの言葉に釣られ、それも楽しみだ・・・ということに。」     1時過ぎ頃に到着です。 大和川酒造は創業が寛政2年、既に200年以上の古い歴史のある酒蔵です。 1990年に酒造蔵「飯豊蔵」が新設され現在はそちらで酒造を行っており、ここは北方風土館として、当時の酒造の有り方を見学できます。  金賞に輝く大吟醸「大和川」の試飲をさせて頂き、すきっ腹に効いた感じ。 何本か土産ように買い求め、お待ち兼ねの「蕎麦処良志久庵」でそば粉100%の打ちたてを頂きます。 そこに次期社長の若旦那がお土産にと2本ぶら下げて現れ、約一ヶ月ぶりのの再会です。 蕎麦は勿論ながら、ここの源泉豆腐をご賞味ください。  温泉水で作る、 まるで、チーズのように まろやかで今までに食したことが無い豆腐の美味しさでした。  ご主人の蕎麦家名人の話を聴いて、日本中の蕎麦を食べ歩き今にたどり着いたそうです。 蕎麦の実が熟したものを使用するとあって、実に風味が良く、塩で食べても美味しい蕎麦です、 ごちそうさまでした。  車に戻る途中、メンバーのひとりが、家族で庭の柿をもいでいる方たちに声を掛けて「喜多方の文字は当て字なんですか・・・?北方が本来なんですか・・・?」「そうですよー!」それがきっかけで会話が弾み柿と大きくうれてバックリと口を割った見事なざくろを頂いた。  本当に喜多方の皆様はひとがいい方ばかりでした。 有難うございました! お陰様で東京に帰ってから、ざくろ酒を造りました。  この日の宿は以前大玉村とNPOが体験ツアーを企画した時に訪れたことのある村営のアットホームです。  夜、村の助役さんが挨拶にきてくれました。 明朝は9時半から、 蕎麦打ち名人の組合長の鈴木宇一さんのご指導で、(3年半ぶりの再会です)再び蕎麦打ち体験をします。  これが何よりの楽しみのひとつでした!   さて100%そば粉を使用し、まずは 名人のご指導と腕裁きを見学です。  500gのそば粉に対して270ccの水を少しずつ入れ、パラパラに混ぜ込んでいきます。 次第に練りこんで丸い蕎麦玉になる。  ここまでが かなり難しい山場ですね。 私たち6人はあーでもない、こーでもないと楽しみながら 何とか最終場面 まで工程をふんでできあがりです。  ところでメンバーのひとりにかなり、蕎麦打ちを趣味にされている方がいます。やはり、彼は他の5人とはひと腕もふた腕ま違いました。    しかしながら、自分で打って、自分でそばを食べるなんて、最高です!  太さはまちまち色々有れどそれもまた愛嬌でしょうか、 実に美味しい蕎麦でした!! みんなの笑顔が満まんです。センター前の庭で清々しい空気の中わいわいいいながらの・・・・いい時間です。   大玉村の課長さんにも付き合っていただいて、有難うがざいました!  
土産に大玉村の特産の新米を頂きました。   この後「民話茶屋で民話の語りべ」を聴く予定ですたが、村の文化祭に出演されるとのこと、 今回は残念ながら見送ることにしました。



                                                   これから「花よりだんご」は終わり、次に紅葉を楽しむため裏磐梯の中津川渓谷方面を目指します。   裏磐梯レークラインを通り中津川渓谷を下に降りて、一休み。桧原湖から459でまた、喜多方へ。  日本の秋は素晴らしいです、絵に描いたような桧原湖と山々の錦絵、何回見ても、何回来てもその美しさは見たものを魅了させます!  来た甲斐があった・・・・とほっとするものがありました。  車は、喜多方の街へと、暫し蔵見学をすることに。立派な蔵が多いですねー。 日が暮れるのも早く5時頃には薄暗くなってきました。 先を急ぐのでこの辺で喜多方を後に、今日の宿である西会津へ急ぎます。   6時過ぎにどうにか到着です。温泉が自慢のこの宿、ここでも手打ちの美味しい蕎麦が出ました。 細打ちの喉越しのいい蕎麦です。 

福島はそば粉の栽培では日本有数です、昔からどこの家でも蕎麦を打つことは日常的にしていることのようです、私たち夫婦は毎年この新蕎麦の時期に福島の山都の山奥にある宮古に蕎麦を楽しみに伺っています。  そばや野菜を栽培している農家38軒程の集落ですがその半数が自宅の囲炉裏端・座敷・仏間を開放して手打ちの蕎麦処を営むのです。自家製の漬物・煮しめ・天ぷら・なますが有り蕎麦の食べ放題が売りものです。 各各家で味も出すものも違いますが、それも楽しみですよ。水蕎麦を初めて頂きました、勿論山の湧き水が美味しいからでしょう。 山を越えればそこは新潟になります。                      

翌朝は山々に掛かった雲海が美しくでていました。 会津坂下から柳津経由ここはとても好きなところです、しっとりとした温泉街・福満虚蔵尊の円蔵寺・斉藤版画美術館があります。  その後、地元の方に聞いた「ころり・・・参り」をすることに人生最後はころり・・・といきたいものです。 立木観音を訪れてみました。 会津若松で会津塗・野口英雄館・骨董品を見てから。   昔の宿場を保存した大内宿、大内宿のねぎを箸にしていただく蕎麦を目指して。  ところが大変な混みようでここは諦めました。   羽鳥湖から294で白河に出て、街はずれの畑の中にあるラーメンで有名な「とら食堂」でラーメンをいただくことに、白河ラーメンのルーツは、この男から始まった。  と言われた寅さんの味。  思いがけないコースですが、これもいいことでしょう。その後 一路東京へ帰路を急ぐことにしました。        旅はその土地土地で出会った人のふれ合いや人の温かさが何倍もの思い出をつくってくれるもの思いがけない出来事も味になります。 蕎麦も美味しかったけど、それ以上に福島の出会った方がたの温かさが何よりのご馳走でした。 ありがとう福島。 ありがとう皆さん・・・・。

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