水曜日, 5月 24, 2006

笠間、益子陶器まつりの旅

  「うつわやの小さな発見」

4/29~5/7 笠間陶炎祭 芸術の森公園
世田谷・・・代々木上原ーーー地下鉄千代田線・・・柏・・・友部ーーー笠間駅下車・・BUSで芸術の森へ
4・29 
天候は今のところ曇りなれど雨はまだ大丈夫。
昔から笠間 益子は陶器のメッカ、ごの家にもあるような分厚い味噌瓶やら塩壷ものが作陶されていた産地で名高いが 現代は若い陶芸家や海外からも土の魅力に誘われた多くの外国人が陶芸で活躍されています。 もう一つ、この地で有名なのが笠間稲荷神社です。
日本三代稲荷の一つです。
この時期は境内につつじの濃いピンクの花や赤 白と色を添えて春のひと時を楽しませてくれる。
それを目当ての観光客もとても多い。  私は駅から会場行きのBUSに乗り稲荷前、日動前を経由して
小高い丘にある会場へと進んで行く。
連休初日ではまずまずの人出であるうか。 この地は東京から近いので一時は毎月に様に車を飛ばして作家や作品を観に来ていたもので、お決まりのギャラリーを覗いては感性を蘇がえせていたものでした。     公園の参道脇に地元の小学生達が作った各々のお面がジグザグの掲示板に何連も飾られています。 ユニークでカラフルなお面、よく見ると横に 「○○賞」とされたものも 自分のお顔?かな 
思わず(笑)目を楽しませてくれます。
いよいよ会場入口、網の目のように窯元 作家 出店の並ぶ地図を片手にまずは、どんどん見ながらお目当ての作家さんや陶器に出合わないか中へ進んで行くことに 1時間2時間はアットいう間。  中央に舞台があり賑やかにバンドが入っている。
気に入った作品に出会った時の嬉しさは何ともいえない。  作家さんと言葉をかわし取り合えず器を買ってみて実際に使ってみたらどんだろうか・・・? 途中から 天気予報通りに雨が降り始めた 一気に空気がヒンヤリと澄んで涼しさが増してきた。
昼頃から回って夕方の最終BUSまで時間が短く感じた。
一路笠間駅へ、この日は水戸のホテルに宿泊を予約している。 お疲れ様!
4/30 (2日目)
水戸・・・下館 乗り換え・・・もうか鉄道 SL C11235 乗車・・・益子下車ーーー徒歩15分益子陶器祭り会場
思いがけなくSL C11235に乗車ができしばしSL小旅行。 無論車内は家族づれでいっぱい。 線路脇には三脚付きカメラマンがこのシャッターチャンスを捉え様と構えている風景が・・・。
懐かしい汽笛の「ポォー ポーォ」のむせびと共に鯉のぼりと八重桜が咲きほこる中を春の陽を浴びながら汽笛の灰もまた風流というものか。   まもなく益子駅SLと記念写真を撮って(笑)。
駅から徒歩15分程で中心部へ陶庫、もえぎの前を通って 裏側へ入ると若い作家さん達がテントを張って個性溢れる器たちを並べて
いる。   私はある作家に出会いたいなーと思いながら一軒一軒見て歩いていました・・・。 念じれば叶うもの名前も出ていないし作家の顔も知らないが この並べられた作品は間違えなく 彼の作品と確信する!
無精ひげにもじゃもじゃヘアーの彼に 「○○さんですか?」と尋ねてみた。  「はい そうです」 念じれば叶うはその通りであった。
始めはブッキラボウな彼であったが話しをしている内に笑顔になり 仕舞いには携帯番号まで教えてくれました。
というのは地方から出店に来ている作家さんと(私の付き合いのある作家さんと)彼は友人同士だった。
「今度は工房にお邪魔しますね・・・。」  彼の作品を買ってその場を離れました。
次は私の付き合いのある作家のところへと訪ねた。 「主人の自己流料理」の愛読者なのと(私のショップの中のコラム)私の顔を見ながら挨拶をかわし 主人の筍ご飯を始めてチャレンジして作ってみたと いつもの明るい笑顔の彼女は楽しそうにおしゃべりをしてくれた。
  「今日はお互いご主人がいないけどどうしたの?」 彼女も彼女のご主人も有名な陶芸家である。  「友人の結婚式に招かれて・・・
今日はきていないの。」  「筍のご主人は?」 「今頃は鹿児島の山で大好きな筍を掘っている頃よ・・・。」  「へーぇ ホント・・・!!」
注文した作品の話しをし まっすぐに土と向き合っている作家魂を感じながらそろそろ彼女ともお別れ、 夜は笠間にジャズを聴きに行くのよ・・・。  ジャズと聞けば私も聴きたいがぼちぼち今日中には帰途につかねば。
次に超売れっ子作家を回って、 追い立てられながら作陶している苦労話しを聞いて・・・。それはそれで大変だろうなーと思いながら、
私の両手には幾つものビニール袋がいっはいになっていた。
下館・・・小山・・・大宮ーーー新宿・・・世田谷   やっと帰り着きました。 お疲れ様!!                                                         「うつわやの小さな発見」